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失敗しないための、モニターヘッドホンの選び方

更新日:

「ヘッドホンが欲しいけど、いろいろありすぎて何を選べばいいのかわからない」
「それなりに高い物だし、失敗したくない……!」

そこで、この記事では『失敗しないための、モニターヘッドホンの選び方』を紹介していきたいと思います。

次回の記事では私が利用したことのあるヘッドホンレビューも掲載予定ですので、そちらも合わせてお読みいただき、あなたにピッタリなヘッドホンを見つけましょう!

 

モニターヘッドホンと言えば『Sony MDR-CD900ST』?

SONY-900ST
(c) Sony MDR-CD900ST カタログより
『Sony 900ST』と言えば、名前を聞いた事がある人は多いと思います。

レコーディングスタジオにいけば、ほぼ100%これがおいてありますし、実際に使っている人も多く、私も使った事があります。

では、定番であるこれを選べば正解なのでしょうか?
答えは、『用途による』です。
詳しいレビューは後に書くのでここで詳細は書きませんが、この900ST、ずっと使ってると耳が疲れるんです。疲れるというよりは、『聞くことに緊張感を強いられる』という感じでしょうか。

ゆとりみたいな物がまったくないのです。

ミックス作業にしか使わないならば、発売からかなり年月を経た今であっても、良い選択肢だと私は思っています。

しかし日常的にも利用し、普通に曲を聞いたりもする、となれば「ちょっと待った!」と言わざるをえません。

それなら何を選べばいいのか?

ヘッドホンを選ぶ時は、まず大まかな用途や使用条件を考え、機種を絞り込んでみましょう

 

失敗しないヘッドホン選びのポイント

悩む女の子 (c)ぱくたそ
ヘッドホン選びの重要なポイントを挙げると、

・生音(歌など)のレコーディングに使う事はあるのか

・モニター特化なのか、リスニングにも使うのか

この2点で、選ぶべき機種が全く変わってきます。
※ここでの『リスニング』という言葉は、『音楽を楽しむために聞くこと』という意味で使っています。

それでは、ひとつずつ解説していきましょう。

 

生音(歌など)のレコーディングに使うのか

ヘッドホンは物理的な筐体の構造により、大まかに2種類に分けられます。

・密閉型

音を出す部分が、筐体で密閉されているタイプ。
密閉されているので、基本的に音漏れが少ない。外部の音もある程度遮断される。
圧迫感があり、聞き疲れをしてしまうことがある。

・開放型

音を出す部分が、メッシュなどで覆われており開放されているタイプ。
構造上、外部の音が聞こえたり、音漏れが発生したりする。
繊細な音の表現が得意で、聞き疲れしにくい。

さて、ここで問題です。

開放型のタイプをレコーディングの際に使ったら、どうなるでしょうか?
当然、音漏れがマイクから入ってしまい、まともな音で録れません

また、同居人がいたりする場合だと、音漏れによって迷惑をかけてしまうことがあるかもしれません。

長時間のミックス作業には聞き疲れしにくい開放型の方が向いているという側面もありますが、こういった問題が出てきます。

まずはこのあたりの事を考え、開放型を選択肢に入れるべきかを検討してみましょう。

 

モニター特化なのか、リスニングにも使うのか

ここも大事なポイントです。

ヘッドホンの『音質』を大まかに3タイプにわけると、

・モニター用

音をできるだけ正確にならすことに特化したタイプ。
色づけがされていないので、細かいチェックにむく。
ただし、聞いていて『楽しくない音』とも言える。

・リスニング用

音の正確さよりも、『聞いていて気持ちいい音』を追求したタイプ。
製品によって方向性は違うが、低音が強調されていたり、メーカーが考える『いい音』への味付けがされている。
当然、モニタリング用途には向かない。

・兼用タイプ

上記2タイプの中間。
音の正確さと気持ちよさを可能な限り両立させたタイプ。

以上の3タイプに分かれるのではないかと思います。

最初に書いた900STとかは、間違いなくモニター用の範疇ですね。

また、このブログを見に来ると言うことは、多少なりとも制作に携わっている方が多いと思います。
必然的に、多分モニター用と兼用タイプのどちらかから選ぶ、という事になるのではないでしょうか。

ヘッドホンは、3つのタイプから選ぶ

以上の点をまとめると、ヘッドホンは大まかに分けてこの3タイプから選ぶ事となります。

・密閉型モニタータイプ

・密閉型リスニング兼用タイプ

・開放型リスニング兼用タイプ

※個人的に『開放型モニター専用タイプ』という範疇の機材はあまり聞いたことがありませんので、タイプ分けにはいれていません。
開放型自体が、どちらかというと『優しい音』であることが多いため、リスニングにも向くことが多いです。

まずは自分の用途を考え、どのタイプが向いているのかを検討してみましょう。

 

一番大事なポイント

これを言ってしまうと身もフタもなくなってしまうのですが、

最終的には

それを使うことで自分のテンションが上がるか!?

で選ぶべきだと思います。(密閉型と開放型は音漏れの関係もあるためそれ以前の問題ですが)

音楽を創るという点においては、できあがる音に対して『制作するときのテンション』というものが非常に大きな影響を及ぼします

つまり、

「みんな良いって言ってるけど、私はこの音好きじゃない」不機嫌そうな猫 (c)ぱくたそ

と感じてしまうと、そこでテンションはダダ下がり、結局は良くない影響がでてしまうわけです。
逆に最初にモニター型の典型としてあげた900STですが、実際に現場で使われているのは間違いないので、

「(憧れの)○○さんも、きっとこれを使ってミックスしてるんだ……!!」感情がこみ上げた男性 (c)ぱくたそ

という想いが自分の力になると考えるのなら、迷うことなくそれを選ぶべきです。
それに、以前書いたMix基本講座でも書いた事ですが、できあがった曲を聞いてくれる人は同じヘッドホンを持っていない場合が大半なので、結局は複数の環境で確認をする事になります。

なのであまり堅苦しく考えすぎず、できるだけ試聴をして自分が「これだ!」と思えるヘッドホンを選びましょう

 

音楽という形のない物を創り出すためには、自分の想いが一番大事なのです。

 

さて次回は、私が使ってきたヘッドホンのレビューをお伝えしたいと思います。

続き:
女の子に例えると? ヘッドホンレビュー モニター特化型編

 

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