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スネアドラム

DTM講座

今日から使えるEQ講座 スネアドラム編

更新日:

 

前回のバスドラム編に引き続き、今回はアコースティックドラムにおけるスネアのイコライジングポイント、EQの使い方を紹介していきたいと思います。

 

スネアEQのポイント

 

例によって、まず最初にどんなスネアの音が欲しいのか、イメージしてみましょう。

ピッチが高めの、カンカンと鳴るような音

スナッピーを効かせた、ジャリッとした音

あまり主張せず、淡々とリズムを刻む音

 

さて、あなたが欲しいスネアの音は、どんな音ですか?

 

しかし、今回は最初に身もふたもない事を言わなければなりません。

 

スネアにとって一番重要なのは、イコライジングではなく

『最初にどういう音を録るか』

『どういうスネアのサンプルを選ぶか』

です。

 

スネアは、他の音に比べて最初の音のイメージを修正するのが難しいパートです。

まず、最初の音決めの時点から(生ドラムの録音であれば特に)、最終形をイメージして考えるようにしましょう。

 

著者の基本的な考え方

生のドラムなど、バスドラのかぶりがある時はローカット

中低域はカットする事が多い

必要な音に応じて、中域〜高域を調整する

 

こんな感じでしょうか。

しかし、バスドラに比べると定石といえるパターンが少なく、その時に応じて、という場合が多いかもしれません。

 

スネアドラムのキーとなる周波数帯域

 

最低域(20〜50Hz)

スネアにとってはあまり意識する事のない音域ですが、生ドラムの場合、バスドラのかぶりが入っているポイントです。

邪魔になると思った場合はローカットでカットしてあげましょう。

 

低域(60〜100Hz)

太鼓のような、「ポンッ」とか「トンッ」という感じ(実際はもっと音が低いイメージですが)を調整する部分です。

音色にもよりますが、この部分でスネアがどの程度前に出てくるかを調整できます。

中域〜高域がスネアの『目立ち具合』を調整する部分とすれば、この部分はスネアの『音圧』を決める部分といえるでしょう。

 

低めの中低域(110〜300Hz)

スネアの音の『厚み』を決める部分です。

ブーストしすぎるとモワモワッとした、ハッキリしない音になってしまいますが、カットすると明らかに音が薄くなるのが分かると思います。

基本は必要に応じてカットし、ブーストする時は低域を調整するようにするとうまくいきます。

 

高めの中低域(400〜800Hz)

ヘッドの鳴っている感じや、リムが響く『コォン』という音の部分です。

ちょっとローファイな雰囲気を出したい時、『カンカン』という感じを強調したい時は、この辺をブーストしましょう。

逆に、Mixしていて全体の音が濁る場合、スネアのこのあたりの音域が別の楽器とぶつかってしまっている場合があります。
その場合はこのへんをカットし、音の隙間を作ってあげましょう。

 

中域(1kHz〜2kHz)

アタック感の要となる部分

ここを調整する事で、大幅に音のイメージが変わってきます。

しかし、他の楽器でもそうなのですが、一番耳につきやすく、下手にブーストするとうるさくなってしまうところです。

全体のバランスを考えた上で調整をするようにしましょう。

 

高域(3kHz〜8kHz)

『ジャリッ』としたスナッピーの部分を調整する部分です。

他の楽器の場合、ここをブーストすると音が前に出てくる感じになるのですが、スネアの場合はスナッピーが強調され、音質自体が変わってきます

この帯域はあくまでも音質調整として使い、音の前後感を調節したい場合は他の帯域で調整するようにしましょう。

 

イコライジング例の紹介

 

イコライジング前の音

スネアのみ

 

ドラム全体

 

使用している音源は、Superior Drummer 2の標準キットをパラアウトで使っています。

 

基本的なイコライジング

基本的なイコライジング

  • 65HzをQを狭めて+3.5dB
  • 160HzをQを狭めて-3dB
  • 1.1kHzをQを狭めて-3dB
  • 6kHzをQを広めに+3.5dB

 

スネアのみ

 

ドラム全体

 

元音と聞き比べると、『音が立った』感じになっているのが分かると思います。

160Hz、1.1kHzのあたりについては、曲調に合わせて適宜調節してみてください。

 

ポップスなどに向いた、ハイファイな音

ハイファイ

  • 50Hz以下をローカット
  • 135HzをQを狭めて+4dB
  • 530HzをQを広めに-6dB
  • 2.2kHzを+2dB
  • 6kHzを+6dB

 

スネアのみ

 

ドラム全体

 

中低域を大きく削る事により、ハイファイっぽい締まった音になりました。

高域を強調する事で、スナッピーの響きがだいぶ前に出てきています。

 

荒々しいロックなどに向いた、リムの響きを強調した音

ローファイ

  • 80Hzを+5dB
  • 180Hzを-5dB
  • 550Hzを+5.5dB
  • 6kHzより上を+2db

 

スネアのみ

 

ドラム全体

 

この音のポイントは、中低域である550Hzあたりを強調し、リムの響きである『コォン』という部分を前面に出している事です。

この後、コンプレッサーでアタックを強調する事により、さらにロックっぽい音になっていきます。

 

まとめ

 

スネアは曲のイメージを決定づける、非常に重要な音です。

最初に書いたとおり、まず音選びが最重要ではありますが、イコライジングも当然重要なポイントです。
(サンプルを聞けば、イコライジングだけでどれだけ印象が変わるかはわかるかと思います)

紹介したイコライジングを参考に、自分なりの理想の音を追求してみてくださいね!

 

それでは、また。

 

次回:今日から使えるEQ講座 ハイハット編

 

■ サンプル音源で使用したSuperior Drummer 2の購入はこちら

 

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