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『ひとつ上の音』を目指す、Mixにおける3つのポイント

DTM講座

ひとつ上の音を目指す、Mixにおける3つのポイントその2

更新日:

 

ミックスダウンを進めるにあたっての基本ポイント、3点解説の第2回目です。

 

第1回目の記事は こちら ですよ。

ひとつ上の音を目指す、Mixにおける3つのポイントその1

 

うまくいかないときはスタートラインに戻るべし

「最終形はちゃんとイメージしてるけど、一向に音がまとまってくれない」
「いろいろ試しても、なんか悪い方向にばかり行っている気がする」

そんな時は、一度ミックスのスタートラインに立ち返ってみましょう。

 

その音は本当に必要ですか?

「音がぐちゃぐちゃになってしまって、それぞれがはっきり聞こえてこない」
「目立たせたいはずの音が、全然前に出てきてくれない」

 

それならば。

その曲に必要のない音が鳴っていないか、確認してみましょう。

 

例えば、コードを鳴らしてる白玉のストリングスやパッド
例えば、後ろでピコピコ鳴り続けているシーケンスフレーズやアルペジオ
例えば、なんとなく入れてみたパーカッション
例えば、重ねたパワーコードのギター。
例えば、ピアノの左手低音パート。

 

思い切って、ミュートしてみましょう。

 

……大分スッキリしてきませんか?

これはミックスというよりもアレンジ面についての話になってきますが、どうしてもミックスがうまくいかない時は、こういう荒療治も必要になってきます。

 

その音は、その曲に本当に必要なのか。

 

悩んだときは、一度考えてみましょう。

 

ミックスをゼロからやり直してみる

「アレンジは完璧、完成形のイメージもしっかりある」
「でも、どこか納得がいかない。どこに原因があるかも、よくわからない……」

 

それならば。

 

バックアップを取って、全部のプラグインを抜いてしまいましょう。
オートメーションも全部消して、フェーダーをゼロに戻しましょう。

 

そう、まるっきりゼロの状態に戻してしまうのです。

 

違和感がある状態で少しずつ直していくよりも、ゼロからやってみた方が、結局は早くイメージ通りの音になることが多いです。

同じ人間がやることなので基本的な手順は同じはずなんですが、設定の数値を完全に記憶できるような人でも無い限り、まったく同じ音にはなりません

しかも、一度ミックスを進めているので、どのパートがどうあるべきかという事がはっきりわかり、元より良くなることが多いのです。

 

それぞれの音の加工について別の方向性を探ってみたければ、それもいいでしょう。

別のプラグインを試してみたいのなら、それも恐れず試してみましょう。

 

どうしてもうまくいかなければ、もう一度ゼロからやってみるか、元のバックアップに戻せば良いだけなのですから。

ミックスに悩んだときは、一度ワンステップ戻ってみましょう。

 

急がば回れ。

 

それだけで、大きく前進できることもあるのです。

次回で、ミックスの基本ポイントは最終回です。

 

ご意見、ご質問はお気軽にコメントにて。

それでは、また。

 

続き:ひとつ上の音を目指す、Mixにおける3つのポイント最終回

 

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