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『ひとつ上の音』を目指す、Mixにおける3つのポイント

DTM講座

ひとつ上の音を目指す、Mixにおける3つのポイントその1

更新日:

「いろいろ試しても、思うような音にならない」
「いじればいじるほどダメになっているような気がする」

 

わかります。とってもよくわかりますよ、その気持ち。

そんな状況が続いているうちに、次第に

「これはミックス以前に曲が悪いんじゃないだろうか」
「そもそも自分に才能がないんじゃ……」

 

と、負の感情デフレスパイラルに陥ってしまう。

 

わかります。

わかりすぎますよ、その気持ち!

 

そんなデフレスパイラルに陥ってしまうような状況を少しでも減らすために、私がミックスの際に気を付けているポイントを紹介したいと思います。

 

それは……

 

目的とするマスター音源の音を見据えて加工すべし

うまくいかないときはスタートラインに戻るべし

できあがった音源は様々な環境で確認すべし

 

この3点が基本です。

どういう事なのか、それぞれのポイントを解説していきましょう。

 

目的とするマスター音源の音を見据えて加工すべし

 

これは、今後連載していくMix講座においても根幹となる考え方です。

「当たり前だろ! そのためにこんなに時間をかけて、一つ一つの音をよくするためにいじってるんじゃないか!」

 

果たして、それは正しいことでしょうか?

ミックスにおいては、単体で聞いたときにいい音である必要は無いんです。

逆に言えば、『いいMix』を作るためには、単体で聞いた時には違和感を感じるような処理をする場合もある、ということなんです。

 

全体像を考えないでミックスすると……?

 

例えばですが、ちょっと重めなロックな曲のミックスをしているとしましょう。そこで、最終的な仕上がりを考えないまま、楽器ごとの音を重視してミックスを進めてしまうと……

 

「ドラムはバスドラの低音が腹に響く感じにしたい!」
「ベースはブリブリいわせたいから、低音を上げて……」
「重いロックなら、やっぱりギターの低音は効かせたいよね」

 

……その結果できあがるのは、低音がモコモコの上、マスタリングしても全然音圧が上がらないマスターです。

 

それじゃあどうしたらいいのか?

 

最初に、バスドラの最低域は切り捨てます。

 

「バスドラなのに低音切るの!?」

と思う人もいるかもしれません。

 

しかし、ロックにおけるバスドラの場合、低域よりバキッとしたアタック音の方が大事なのです。よって、低域はベースにまかせてしまいます。

ギターについても、ある程度基本の音作りが終わったらベースと一緒に聞きながら、かぶっている低音をローカットしていきます。

 

普通に考えたら、『バスドラの低域を切る』というのは違和感のある処理かもしれません。しかし、全体像を考えたとき、それがベストならば、そうするべきなのです。

当然、ジャンルや曲調、求めている音によって方法は変わってきますが、最終的な形を明確にイメージしていないと、こういう事になってしまうわけです。

 

その音の役割は何かを考えよう

 

大事なのはマスター音源の中で、その音がどういう役割を果たすのかしっかり考える事です。

 

ズシンとくる最低域を担当するのはどの音か。
勢いを感じさせる中域の担当はどの音か。
きらびやかさを感じさせる高域の担当はどの音か。

 

完全に音ごとに担当を分ける事は不可能ですが、そういう事を考えながらミックスを進めていくだけで、かなりすっきりとしたマスターに仕上がります。

それにより、特定の音域に音が集中するのも防ぐことができ、結果として音圧も上げやすい音源になってくれるわけです。

 

他のエフェクターでも考え方は同じ

 

コンプレッサーをかけた音は確かにかっこいいかもしれませんが、かけ過ぎると音の奥行きがなくなり、ベタッとした音の壁のようになってしまったり、単純にうるさくて聞けた物ではなくなってしまう事もあります。

リバーブも、余韻が多くなりすぎると全体の音が濁り、それぞれの音が聞こえづらくなったりしてしまうのもよくある事です。

 

「デモの仮ミックスが一番よかった」

なんていう状態は、この辺に原因があることが多いのです。

 

ミックスを進めていくときは、常に最終的な仕上がりをイメージしながら進めていくことを忘れないようにしましょう。

結構長くなってしまったので、続きはまた別記事にしたいと思います。

 

ご意見、ご質問はお気軽にコメントにて。

それでは、また。

 

続き:ひとつ上の音を目指す、Mixにおける3つのポイントその2

 

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